歳時記1/24(24ぶんの1)きたみなみ Taisyo 大暑(たいしょ) 

7月23日  大暑(たいしょ) ”Great heat” ー 湧き上がる雲の力 ー

大暑は一番暑い季節?

二十四節気、大暑を迎えました。大寒が一年で一番寒い日だと思っていたので、大暑はその逆で一年で一番暑いのかもしれません。しかし、私の頭の中では、8月が一番暑い印象があります。長い夏休みは、暑いから休みなのだろうと頭にインプットされていたからかもしれません。

九州佐賀の大暑の記憶

佐賀に居た頃、この時期営業周りで汗だくになって外の気温を見たら、39度になっていたのを思い出しました。やっぱり暑い季節なんですね。ただし、この暑さはお盆を過ぎても、9月になっても続く、残暑の厳しさこそが九州の夏なのです。

暑さのあとの夕立、夕立が止んだら涼しくなる

朝から蝉時雨が容赦なく鳴り響き、玄関を出た瞬間から汗が噴き出してきます。その暑さの中でも、日陰に入れば風がふっと涼を運んできます。入道雲は急成長し、雷を伴う土砂降りの夕立をもたらしたのち、静かに消えていきます。入道雲は巨大な生き物のようですが、その日限りの命です。

北海道札幌の大暑の空

蝉時雨は響かなくても、紫外線が強い北の夏は、日中それなりに暑い夏です。氷点下の寒さに慣れている分、北海道の人たちは夏の暑さに弱いところがあります。北海道でも蒸し暑い日は数日続きます。遠くの景色の向こうに入道雲がいくつも連なり、大入道が居並んでいるように見えます。遠く、あの雲の下では、夕立が降っているのでしょう。

開闢(かいびゃく)神話の盤古(ばんこ)の面影を見た

夏の象徴といえる入道雲。しかしひとたび機嫌を損ねれば、雷鳴を轟かせ、豪雨や突風を伴って猛威を振るいます。空を見上げていると、その巨大な雲の塊の中に、まるで巨人が潜んでいるかのような錯覚を覚えることがあります。中国の開闢神話には、盤古という巨人が登場します。盤古が息を引き取った後、その体は山や川、風や雷に姿を変えたと伝えられています。入道雲の轟きを聞くたび、私はこの神話を思い出します。荒々しい自然の猛威の奥に、どこか人知を超えた大いなる存在の息づかいを感じます。

雲の威力、そこに感じる恩恵

雲は恐ろしいだけの存在ではないと思います。夕立の後の涼しさ、大地を潤す恵みの雨、そして夕暮れに茜色に染まる雲の輝き――猛威を振るいながらも、私たちに恩恵を与えてくれるその姿にこそ、自然の本当の偉大さがあるのではないでしょうか。大暑の空を見上げながら、そんなことを思ってしまいます。

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